富士宮やきそばの特徴

コシの強い独自の麺
富士宮市内4か所のみで作られる、モチモチとしたコシのある「独自の麺」が最大の特徴。

自社製プレミアムソース
私たちが何度も何度も試作を重ね、長い年月を費やした「プレミアムソース」。たっぷりの野菜、オイスターエキスのコクとうま味が溶け込んでいるので、自然なとろみのあるソースです。

ジューシーな豚の肉かす
豚の背脂をグツグツ煮込み、ラードを絞った後に残ったものが「肉かす」です。ジューシーな食感で、やきそば全体の味にコクを出す、なくてはならない存在です。

イワシを使用した削り節
一般的には鰹の削り節を使用しますが、富士宮やきそばは「イワシ」を使用した削り節を、出来上がりにふりかけます。

自社製ソースができるまで
富士宮やきそばの魅力を全国に広めたいという思いから、私の挑戦が始まりました。初めて富士宮やきそばを食べたとき、そのもちもちした麺、イワシのだし粉の風味、そしてジューシーな豚の肉かすの絶妙なバランスに衝撃を受けました。しかし、その当時、富士宮やきそばの知名度は他県ではほとんどなく、全国に広めるには何かが必要だと感じました。
富士宮やきそばのキッチンカーを始めるにあたって、試行錯誤を重ねる中で、ソースの重要性に気付きました。富士宮やきそばの美味しさを最大限に引き出すには、ただのソースではなく、インパクトのある濃い味とコクが必要だと考え、ソース作りに全力を注ぎました。全国を食べ歩き、何十回も調合を繰り返し、ついに理想のソースを完成させた時は、思わずガッツポーズをしました。
そして、今後も「究極の富士宮やきそば」を追求し続けます。現在も新しいソースの開発に取り組んでおり、今後もさまざまなバリエーションをお届けしていきます。

ブレイクのきっかけ
富士宮やきそばは、戦後復興期から地元の人々に親しまれてきた料理です。当初、富士宮市では人口12万人に対し、やきそば店が164店舗あり日常的な食文化の一部として定着していました。1999年まではその名が広く知られることはありませんでしたが、2000年を境に、市民グループ「富士宮やきそば学会」が発足し、富士宮やきそばの独自性に注目したことがきっかけで、やきそば旋風が巻き起こりました。
学会の活動は、地域活性化を目指し、富士宮やきそばを街の名物として広めることに注力しました。やきそば店の情報を集めた「やきそばマップ」を作成し、観光客の誘致活動を行いました。その結果、メディアにも取り上げられ、富士宮やきそばは急速に注目を集めることとなります。
2007年には、「B-1グランプリ」で見事2年連続グランプリを受賞し、年間60万人以上の観光客が富士宮市を訪れるようになりました。これにより、富士宮やきそばは全国的に知られる存在となり、今やその味は全国の人々に愛されています。
